ガムを噛むことはいいことがたくさん
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顎を動かしてガムを噛むと・・・
①唾液を分泌を促進して、唾液による自浄作用もあり、
むし歯や歯周病の予防につながります。
②脳への血流がアップして、脳の発達、認知予防につながります。
③唾液は消化を助け、胃腸の働きを活発にします。
④口の周りの筋肉をよく使うかとで、顎の発達をたすけ、
顔立ちもよくなります。
⑤唾液に含まれるペルオキシターゼという酵素が
食品の発がん性を抑えガン予防につながります。
では、どんなガムの成分が、どのような効果があるのでしょう
最近では、歯にいいガムとして、虫歯予防に効果が期待できる
3種類のトクホ(特定保健食品)ガムがあります。
今回は3種類のガムを比較して紹介したいと思います。
キシリトールが一押しの
ロッテ キシリトールガム
キシリトールとは、白樺やかしの木を原料に造られる
天然素材の甘味料です。
歯にとってキシリトールは虫歯菌が酸を作り出せないため、
虫歯菌の抑制になります。
キシリトール自体は再石灰化はしませんが、
唾液分泌を促し、唾液の成分が初期虫歯を再石灰化してくれます。
キシリトールはカルシウム成分と結びつく性質があるので、
歯のカルシウムを補って再石灰化を促します。
CPP-ACP(ガゼインホスホペプチド・非結晶リン酸カルシウム複合体)が含まれる
モンデリーズ・ジャパン
リカルデントガム
CPP-ACPは牛乳タンパク由来の抗う蝕性物質で、
甘味料ではありません。
CPP-ACPに含まれるリン酸カルシウムは歯の表面の
エナメル質の内側に浸み込みやすい性質を持ち、
虫歯の初期症状「脱灰」を抑制し、再石灰化を促し、
虫歯菌に対する抵抗力を強化します。
その再石灰化の促進はキシリトールの2倍と言われてます。
初期虫歯対策ガムと言われてる
グリコ POs-Ca(ポスカ)
POs-Ca(ポスカ)は馬鈴薯でんぷんから作られた
リン酸オリゴ糖カルシウムで、再石灰化に効果があります。
また、ポスカは唾液に非常に溶けやすいカルシウム成分です。
唾液中にポスカが溶け、虫歯の原因であるプラーク内のPHを
中性に近づけ、唾液中のカルシウム濃度を上げ
再石灰化効果が高まります。
更に、ポスカは、再石灰化だけでなく再結晶化機能を持っています。
再結晶化とは、元々の歯の結晶成分「ハイドロキシアパタイト」の
構造と同様なカタチに再石灰化することです。
ガム効果をうまく引き出すには
食後なるべく早くが効果的!
食後は口内環境が酸性に傾き、虫歯になりやすくなるため、
ガムはできるだけ早く噛み中和させましょう。
1日3回、1回に2粒、20分間を目安にし
しっかり噛んで唾液を出しましょう。
ただし、ガムさえ噛んでたら、虫歯にならないと
過信しないようにしましょう。
ガムは補助的に摂取し、甘いものをダラダラ食べたり飲んだり
食生活習慣には気をつけて下さいね!
また、適切なブラッシングを十分に行った上で
ガムを噛むと期待する効果が得られます。
お口の健康を守るために、関心を持っていただければ幸いです!