歯ごたえはどこで?
2020.04.09
皆さん讃岐うどんなどをはじめ
麺類を食べた時に歯ごたえを
感じることがありますよね。
では歯ごたえはどこで感じているのでしょう?
食べ物のおいしさを味わうとき
味を区別するのは味覚という感覚です。
それと同様に、歯ざわりというのも
なかなか大事なものですよね( ´∀`)
宇宙飛行士の食事もペースト状から
固形状のものになりましたよね。
これは、柔らかくて噛む必要のない
歯ごたえのない食事では
食べた気がせず満腹になるのが
遅いと言われているからです(;ω;)
歯ざわりや歯ごたえは
歯の感覚や咀嚼筋(そしゃくきん)の感覚から
成り立っていると言われています。
※咀嚼筋・・・かむための筋肉
この場合の歯の感覚とは、
歯が痛くなる時に感じる感覚とは
また別ものになります。
歯ごたえの歯の感覚は歯の表面ではなく
歯の根の周りにある歯根膜(しこんまく)の
圧力を感じるセンサーによって感じるものです。
また、咀嚼筋の感覚とは
顎を動かす筋肉の中にあるセンサー
筋紡錘(きんぼうすい)が感じる感覚のことです。
うどんが歯に当たったことは
歯根膜のセンサーが感知し
そのとき咀嚼筋にかかる力を
筋肉のセンサーで感知します。
それらの情報が脳につたわり
うどんのこし、歯ごたえを感じると考えられています。
では、歯がなく入れ歯になった人はどうでしょうか
この場合、入れ歯を支えている歯ぐきが
歯根膜のセンサーの代わりになってくれています。
なので、歯ごたえを感じることはできますが
歯のある人と比べると
感じかたは少し鈍くなってしまうんです・・・
歯が一本でも多く残っているだけでも
食べモノの歯ごたえを感じ
美味しく食事ができるので
今残っている歯を大事にして
お口の中、身体全体を健康に保っていきましょう!